鹿とイノシシの害から守る柵とは 山科 みささぎの森の場合
2017/10/06
鹿とイノシシが山から夜な夜な下りてきて、家庭菜園を荒らして困る!
と、お嘆きの方々に、少し役立つかもしれない、と思って記事にして検索に引っかかるようにしたいと思います。
京都 山科の「みささぎの森」では、獣害防止用の柵を設置しましたので、
それがどのようなものか、
いくらぐらいの予算でできるのか、
どのように設置するのか、
を参考のために記事にいたします。
みささぎの森では、この柵を「鹿柵」と呼んでいますが、獣害防止用の金網です。鹿とイノシシはこの柵があると中に入れないので効果があります。サルやカラスは木を伝い、空を飛んで来るので効果なし、イタチなども小さいから金網の目をくぐって侵入します。
しかし何と言っても鹿とイノシシが畑を荒らす被害は甚大で、一晩で作物が全滅することがありますから、この二種を防げるだけでもかなりの被害がなくなるでしょう。
みささぎの森では2年前にこのように人家や作業小屋の周囲を柵で囲みました。
これで獣害がほぼなくなり、タケノコも果樹も育つようになったので、今回は森の中にもっと大規模な植物育成場所を作るため、約30メートル四方をこの柵で囲みました。
使用した柵は「片山鉄建株式会社」のジンク・ウェルドメッシュという製品。
亜鉛メッキした鋼線を溶接してメッシュ構造にした金網。
↓↓↓(同社のサイトは下のURLをクリックしてご覧ください)
http://www.e-katayama.com/zinc.html
これは自治体に相談したところ、この製品情報が得られたものです。
どこで販売されているかは同社に問い合わせていただくことにして、サイトには書いてないお値段については、私どもが約30メートル四方分で購入したら一式20万円を少し越しました。そのぐらい高価?ですが、設置が簡単で丈夫でした。
金網はだいたい畳一畳ぐらいの大きさで、専用の鉄製杭を地面に打ち込み、ここに金網を二段重ねして針金で杭に止めます。
平坦でない部分は、金網下に隙間ができないように、金網設置部分だけ地面を削って平らにする必要がありますが、ほぼ山の斜面に沿って金網を設置することができます。
地面に鉄製パイプの杭を打ち込むときには、
1.金網の両端が次の金網に少し重なるぐらいの間隔で打つ
2.打ち込むときにパイプの淵が曲がらないように、下の写真のような栓を使う
ここがポイントです。杭は太いものを最初に打ち込み、その上にやや細いパイプを差し込んで高くする構造なので、パイプの淵が打ち込みで曲がると差し込めなくなってしまいます。
栓の上をハンマーで打つと淵が変形しません。この栓は専用のものを買いましたが、大きな径のボルトでも代用できるものがあると思います。
設置作業は約8名が杭打ちと金網取り付けを手分けして行い、周囲約120メートルをだいたい10時間ちょっと(二日ぐらい)で終えました。
実物をご覧になりたい方々は、京都 山科 「みささぎの森」までご連絡ください。
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