京都 山科 みささぎの森 里山くらぶブログ

京都市山科区 琵琶湖疎水が流れる「みささぎの森」の里山を作るくらぶ日記

里山清掃昭和考古学しました

   

里山は「人の住んでいるところの近くにある山」という意味でして、古くからそういう山を人々は利用して農作業などに役立てていました。

今は農作業に里山の枯葉堆肥や柴を使う人はそう多くなくなり、放置しているとゴミが捨てられてしまうから、ときどき清掃活動して「ここはちゃんと人が管理しているんですよ!」とアピールすることが大事なんですね。
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この日もそんなことで山の中と琵琶湖疎水沿いの清掃活動したんですが、前回の清掃のとき、これはアンティークなゴミだなぁ、と思うものがあって、写真に撮っておけばよかった・・・と後で悔やみましたので、今回はそういうアンティークゴミを写真に収めて、それらがポイ捨てられた時代のことを解説してみる気になりました。

これはマリンカという缶ジュースです。
「缶ジュース」という言い方自体がレトロですが、マリンカは昭和40年頃の缶ジュース。あの頃はアルミじゃなくて鉄の缶に入っていました。同時期にあったのは不二家ネクター。マリンカは武田製薬の製品で、お米屋さんで買うしかない有名な瓶入りプラッシーと姉妹のようなジュースでした。
だからこの出土したマリンカの空き缶は昭和40年代、今から半世紀近く前にポイ捨てられたものだと推定いたします。
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またこれはアサヒビールが出した日本最初のオールアルミの缶ビール
昭和46年に日本で初めてアサヒビールがオールアルミの缶ビールを売り出しました。缶のデザインが今のものとは違うことは一目瞭然で、さらに誇らしく缶の下のあたりに「オールアルミニウム」と英語で書いてあります。なので昭和40年代後半のどこかで、この缶ビールの空き缶はここにポイ捨てされたのです。しかしそれから40年も経過して出土しているのに缶はピカピカ。凹んでいるけどまったく腐食しておらず元の姿をどどめています。表面処理がすばらしく、腐食しない長所は、ポイ捨てされると40年経っても自然に戻らないからゴミのままなんですね。そういう意味では困ったアルミ缶の特徴です。
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次は病院でもらう飲み薬のガラス瓶
今ではポリエチレン製か何かになってしまってガラス瓶はほぼ絶滅したと言ってもいいんじゃないかと思いますが、このガラス瓶はほんとにアンティーク!
欠けや割れのない完全なガラス瓶。写真でうまく写りませんでしたが、瓶には「京都大學病院藥局」と旧漢字で浮き出し文字が書いてあります。旧漢字は昭和21年まで使われていましたから、この瓶は戦前もしくは戦中あたりに処方され、それがどういうわけか流れ流れて琵琶湖疎水沿いの遊歩道横に長い間捨てられ放置したままになっていたと思われるのです。
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お次は黒電話。
これは600形電話機の卓上型と呼ばれる機種です。こんなのを里山にポイ捨てしないで欲しいけど、これを見つけたときにはお宝を発見したような気分になりました。残念ながら受話器部分は無かったので飾り物にならないですが、黒電話は絶滅危惧種・・・とおもいきや清掃に参加したメンバーのひとりは、いまだにこの600形を使っていると言いますから、まだけっこう世間には残存している骨董価値はまだ低いものなのかとも思いました。そういえば私が結婚した頃は30年前ですが、初めての新居にもコイツがあったっけ。
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太古の冷蔵庫と五右衛門風呂
もう朽ち果てている粗大不法投棄の冷蔵庫です。上にかぶさっている鉄板は五右衛門風呂の破片です。
おそらく誰かがウン十年前に、ゴミとして出された冷蔵庫と五右衛門風呂をここに置き去りにしたのでしょう。冷蔵庫は今は見られない形状のタイプ。最初は洗濯機かと思いました。五右衛門風呂は四角い湯船みたいな感じですが確かに五右衛門風呂の特徴を備えた鋳物製でした。捨てないで欲しいなぁ、50年持ち続けていたら両方とも骨董品価値がついてプレミア価格になっていたかも??
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アンティークじゃないけど、
これは捨てられたグラスの中に育った苔です。
こういうの上手にうまく育てると部屋にインテリアになりゃーしないかと、思って作品のヒントにしようと写真を残しておくことにしました。
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以上たくさんのお宝?ゴミも、そうじゃないゴミもいっぱい拾い、あるいは発掘し、市役所が手配してくれたトラックに積み込みました。清掃局ではこれらを分別してからしかるべき処理をするのだそうです。
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どいうわけで、今回の琵琶湖疎水付近の清掃活動は終了しました。
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