京都 山科 みささぎの森 里山くらぶブログ

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シイタケなどの原木栽培の手順

      2017/10/06

シイタケなどを切った木(これを原木といいます)で育てることが原木栽培です。原木栽培は原木となる木と、木陰があればキノコの菌と道具を買ってくることで誰にでも始められます。4月に菌打ちしたときの手順を以下に書きます。

1.原木はシイタケの場合はクヌギの木を切り倒したものを長さ1m程度に切断し、3か月程度放置して乾燥させたものを原木にします。ここに菌を打つ穴を明けます。穴は15
cm程度間隔をあけ、人の脚ぐらいの太さであれば円周に3カ所、腕ぐらいの太さでは表と裏の2か所に互い違いの位置になるようにドリルで明けます。
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ドリルは菌打ち用に専用品がホームセンターなどで売られています。
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2.菌を穴に差し込んでハンマーでしっかり打ち込みます。
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菌の駒はこんな感じなものがホームセンターなどで市販されています。
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菌を打ち込んだ部分は原木の幹よりくぼむぐらいまでしっかり打ち込みましょう。
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3.シイタケ以外の菌もホームセンターで売っています。これはクリタケの菌駒。
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クリタケは今回は桜の原木に打ちましたが、試しに細いクヌギにも打ってみました。
もしキノコが出たら味の違いなどを確かめてみたいと思いました。
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4.菌打ちが終わったら、原木はこのように木陰に積み上げて笹や葉のついた木の枝などを被せ、日光が当たり過ぎないように、乾燥し過ぎないように、数か月このまま放置します。
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5.半年ぐらい寝かせたら、原木をキノコが採集し易いように並べます。
これは鳥居を斜め置きしたように並べたもの。
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こちらは縦置きしたもの。
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菌打ちした原木からキノコが生えるのは2年後あたりからです。初年と翌年は出ませんから気長に待ちます。晴れの日が続くようであれば水やりします。

6.キノコが生えたら放置しないでころあいを見計らって収穫し続けます。
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雨で湿気が多いと成長が速いから、すぐ収穫しなければならないことが分かりますが、冬に乾燥した日が続くとキノコはあまり大きくなりません。そのまま放置すると固くなりますから適度に収穫しましょう。

キノコ、特にシイタケの原木栽培は、原木と菌と道具があれば難しくなくキノコを生やすことができます。庭先でもシイタケは生えますから、ぜひ機会あればやってみてください。

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