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農業用ビニールハウスを“ハウス風”にするときの、屋根の波板材料使い分け

      2014/07/21

農業用ビニールハウスはテント構造ですから簡単に建てることができます。しかしビニールシートはせいぜい3年ぐらいしか風雨に耐えられず、やがて破れて穴があきます。実際にそうなってしまったので、元のビニールシートを再度張るのをやめて、屋根に波板を張ってビニールハウスなのに“ハウス風”にリノベーションしました。

イベント会場として使えるようにしたいので、中の雰囲気をよくしなければなりません。
そのために取った一手は、屋根に異なる材料の波板を、機能によって使い分けることです。

波板で屋根を張った“元ビニールハウス”の中はこのようになっています。
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ご覧のように屋根に波板が見えます。てっぺん付近は「ガルバリウム鋼板波板」を使っています。ガルバリウム鋼板はアルミと亜鉛のメッキ鋼板で、以前の「トタン」に比べて錆びにくい屋根になり、白っぽいものを選べば表面は光をよく反射します。

中は夜のイベントも想定して天井には照明装置を付けました。その照明の光は天井のてっぺん付近に張ったガルバリウム鋼板に乱反射して内部を広く淡く照らし、たいへん雰囲気を良くする効果を生みました。
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ただてっぺん以外は外の明かりがよく取り入れられるように透明な「ポリカーボネート波板」を使いました。
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ポリカーボネートは非常に強度のあるプラスチックで外が見えるほど透明ですから、窓があるように中の閉塞感を無くすことができます。

ガルバリウム鋼板もポリカーボネートも強度がありますから多少ぶつかったぐらいでは壊れません。
光を通さず表面の乱反射で照明の光を淡く照らすガルバリウム波板と、まるで窓のように外の光や景色を取り込めるポリカーボネート波板の使い分け・コンビネーションを工夫したら、農業用ビニールハウスはかなり居心地のいい広いフリースペースとしてリノベーションさせることが可能です。

なお、波板には波と波の間隔(ピッチ)がいろいろあるので、種類の違う波板を合わせる場合はピッチを揃えなければ重ねて張れなくなります俗に言う「大波」はピッチ77.8ミリ「小波」はピッチ約32ミリですから、これら二つは重ね合わさりません。ピッチを揃えて注文するか、ホームセンターでは実際に重ねて合い沿いを見るのがいいです。

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