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建物の一部を作るときには「現物合わせ」より、できれば「オーダーメード」を

      2014/07/21

建物に限ったことではありませんが、増築や改造をするときには二つの方法があると思います。
ひとつは、既存の建物の形や構造・寸法に合わせて部材を切断したり削ったりして組み立てていく方法
この方法の良いところは、適当に作っても既存の建物にピシャリと合わせる「現物合わせ」が自動的にできるところです。建物に取り付けてから出っ張った余分な個所をノコギリで切断してやったら、ヘンな段差が出ないで格好よく仕上がりますが、へたをすると出来上がってから水平なはずが斜めになっていたり、左右の大きさが違っていたり・・・。

もうひとつの作り方は「現場で取り付ける場所の寸法を測り、それを基にして作る物の図面を引き、図面どおりに部品を製作・組み立てした後に、建物にそっと取り付ける」という、いわば洋服のオーダーメードと同じような作り方をする方法です。

これは壁付きウッドデッキの出入り口に取り付ける「ひさし」です。この設計図面を書いて作りました。
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これが図面。
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図面通りに溶接組み立てしたひさしユニットが下の写真。
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異形棒鋼は錆びやすいから錆び止め塗料を塗っています。写真に写る塗料の塗っていない部分は製作中の台として使っている脚立ですから、これは工作物ではありません。
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現物合わせによる作り方では、たとえばこんな放射状の部材を溶接するとき、屋根の上の高い場所でしなければなりませんから上手に溶接するのが難しいでしょう。地上で図面通りに作る方が良く仕上げられます。
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固定個所はこのようにやはり異形棒鋼に穴あけしたものを使いました。
寸法どおりに作っても、相手が狂いやすい木材の建物なので、多少たわんで寸法に融通が利くように曲がり易い棒材を支え金具としています。
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こうすることで、ひさし全体の曲線構造ともよく合った支えになりますから、建物に取り付けたときにも見栄えがよくなります。ちなみに茶色の錆び止め塗料の上から仕上げの黒色ペイントを塗っています。

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