京都 山科でセルフビルド 何でも作ろうくらぶ

余った材料や古材を使ったプチ リノベーション、手作りガーデニング、DIYノウハウなどをご紹介

耕運機は手軽な建機として使える可能性を感じた!

   

困った出来事が起こってしまった。

今年(2021年)8月豪雨で裏の里山の奥で土砂崩れが起こり、その土砂が谷川伝いに100mほど下にある里山オーナーさんの畑と庭に流れ込み、厚さ30から50センチぐらい積もってしまった。その後足掛け2か月間も里山ボランティア一同は畑と庭の土砂を掘って運んで、また掘って・・・を繰り返しヘトヘトに疲れてしまった。なんとかもう少し簡単に土砂掘りできないもんか??と考えたあげく、

そうだ!耕運機で積もった土砂を耕してから人がシャベルで掘り上げ作業してみようか、と閃き、試してみたらすごく楽々。女性の力で独りででも庭の土砂を片付けられたというスゴイ効果が確認された。今日は久々にそんなことをこのブログに載せたくなった。

当初は耕運機で土砂片付けするなんて考えつきもしなかった。

土砂といえばパワーショベルに決まってる!そう考えた。小型パワーショベルの中古の安いのをヤフオクで探したけど20年ものでも高級車の新車が買えるほど高額で目玉が飛び出た。

「どうすっぺ?」彼女は突然閃いたらしい。

『そうだ!耕運機で地面を柔らかく耕したらきっと掘るのは楽ちんなんだぁ』

試して上手くいったもんだから、こりゃ畑耕すだけじゃない、土木工事にも耕運機が使えるって!と有頂天に。それで今日、実際に水路掘りに耕運機を使ってみた。

耕運機といっても本業農家さん達が使っているような大きなものでなくて、小型の家庭菜園向きのもの。

これでどう土木作業に役立てるのか。簡単に説明すると、

硬く踏み固められた地面は人が人力シャベルを突き立てても掘ることがほぼできない。諦めない人はツルハシで地面をガンガン砕いて、その砕いた土石をシャベルで一輪車に積み込む。この作業で辛いのはツルハシで地面を砕くのと、それでもまだ硬い土石にシャベルを足で踏み込んで掘り上げる作業なのだ。このツルハシ作業の代わりに耕運機で土石を柔らかく耕してしまったら楽じゃないの?というのが発想の原点。

実際にやってみたら、耕運機でふかふかに耕した地面をシャベルで掘る・・・というよりすくい上げて一輪車なんかに載せるだけ。すっごく楽ちんにできてしまう。

実際に耕運機で水路を掘り始めた様子を動画にまとめたものが以下。

水路を掘る6メートルぐらいの区間を耕運機でひたすら行ったり来たり耕し、ふかふかに細かく耕された土や砂をクワで脇に寄せるだけで池の水があふれだしたとき用の水路がものの数十分でできてしまった。もちろん汗もかかないし、息もあがらない。

もちろん耕運機はこんな石も相当に混じる硬い地面の掘削ばかりする用途に適しているとは思わないが、畑だってけっこう石ころは混じっている。だから耕運機のローター(地面を耕す回転するクワのような鋼鉄製の部品)は思いの他シッカリ。もし土木工事に多用したら壊れて交換になるかもしれないけど、中古ユンボを買うよりもずっと安く交換できそうだ。

聞いたはなしだけど、農家でさえ耕運機は年がら年中使うものではなくて、倉庫の中でお休みしている期間も結構あるらしい。家庭菜園ならなおさら。そういう遊休している耕運機に違う使い方もあるということに気がついたので、ここに書いてみたくなった。

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