京都 山科でセルフビルド 何でも作ろうくらぶ

余った材料や古材を使ったプチ リノベーション、手作りガーデニング、DIYノウハウなどをご紹介

プチ リノベーションは、壊すときのことも考えて作る

      2014/07/21

建物は、建築業者に“綺麗に建ててもらい”、増築や修理も専門業者に“綺麗に工事してもらう”が今ではふつうです。それに対してリノベーション、特に自分自身で作る「プチ リノベーション」は、好きなように家のカタチを変えて、機能も見栄えも劇的に変わっていく様を体感できる楽しさがあります。

プロの完璧さには追い付かないかもしれないけど、工夫しながらプロならやらない技を駆使して作る醍醐味。それに安上がりにできるという魅力もプチリノベーションの魅力です。

ただ、自分で作る「セルフビルド」ならではの悩みもあります。たとえば、作ったあとにすぐまた改造したくなる。時として壊して改良品を作り直したくなるときもありますが、そんなときに・・・
①廃材がたくさん出てしまう
②新しく作る材料を買う費用が要る
こんな悩みが出ます。

この悩みを解決するのが「壊したときの廃材を次に作りたいものにまた使う」というテクニック。

つまり、作る前に「解体し易いように作る」、「材料はなるべく加工しないで原寸のまま使う」、「加工する場合も複雑な加工をしないで使う」などで、解体して次の作品に材料流用するのが容易になり、捨てたり新たに買ったりする手間やお金が節約できます。

下の写真はその例です。
このウッドデッキの端は板材がどれも四角く切断してあり、それを少しづつずらして作ったためにデッキの端はギザギザしています。すぐ傍に出入り口があり、そこを通って出入りする動線を考えてのことですが、やり方によっては板材の角を綺麗にカーブで切ってスムーズな局面を持ったデッキにもできるでしょう。
あえてそれをしなかった理由は、上述のように「これを壊した材料を次の作品に流用するとき無駄が出ないようにするため」です。四角い板材は端を変形加工した板材よりずっと使えるのです。
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屋根の波板もこのように原寸のまんま使います。左右寸法の調整は切断でなく重ね合わせで調整したら、買ってきたままの原寸で屋根が張れ、再利用するときも容易になります。
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現代の「使い捨て時代」では「再利用の材料は古びて汚い」と思われるかもしれませんが、発想を変えてみれば「古くて味わい深い」と見えます。

なので古材を積極的に使った建て方をしたら味わい深い作品ができるでしょう。
下の写真は玄関ドアで長年使っていたものをリノベーションしたテラス入り口ドアに設置したところです。ドアの持つ味わいと調和するように周囲の外壁をアレンジしました。
PENTAX DIGITAL CAMERA

こんなふうに古い材料を活かして見栄えする作品を作ることもセルフビルドでするプチリノベーションの醍醐味です。全部新品で一点の曇りもない建て方が好みであればプチリノベーションより工務店にお任せの方がいいかもしれませんが・・・。

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