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ウッドデッキの床の“たわみ”対策

      2014/07/21

床を作るためには、基礎の上に大引(おおびき)を据え、それに直角に根太(ねだ)を置いて、その上に床板を張ります。
こんな感じに・・・
写真の「大引」はスチール材で、その上の四角い木材が「根太」です。
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なぜわざわざ根太を置くのか?
床板に建設現場に使う丈夫な「足場板」を使えば根太が無くても折れる心配はありません。
足場板はその上に職人さんが乗って作業しても折れる心配がまったく無いような幅や厚みを持っているから根太を省略して、大引に両端を固定したら床が完成しそうなものです。

だけど、実はこの構造では確かに人が乗っても壊れない床はできますが、床が人の重さでたわんでしまい、まるでトランポリンみたいにふかふかすぎるウッドデッキになってしまいます。「強度は考えたけど、たわみは想定外だった・・・」とならないためには、細かいピッチで根太を置き、その上にたわみ易い床板を張ると効果的です。
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直観的にも狭いピッチで床を支える根太があるとたわみ難いことが分かると思います。
実際にどの程度のピッチにしたらよいか?
これは床材の寸法にも依ります。薄い床材ほど根太のピッチは小さくすべきです。しかし具体的にピッチ何センチがいいか?を調べるためには、ホームセンターで材料を買うときに力をかけて曲げようとしたとき「材料のたわみ具合」をチェックして見当をつけるのがいいでしょう。お店で材料を床置きして片方を少し持ち上げて、真ん中を手で押してみたら“感覚的に”分かります。

「これで良さそうだ」と思った材料が見つかったら1本買って帰り、自宅で「仮の根太」を2本床に置き、その上に材料を跨らせ、体重をかけてたわみがいくらかメジャーで測ると根太間ピッチを決めることができます。
ちなみに写真は床材に前述の足場板を使い、根太間ピッチは約1メートルです。

ところで根太自体はたわまないのか?
実は根太もたわみます。
でも大丈夫!たわみ難い根太にする方法があります。それは材料(木材)の断面長方形の長い方を力のかかる向きに、つまり床であれば上下方向に向けて「長方形を立てて」置けば“劇的に”たわまない強い床ができます。

「材料の断面長方形を立てて」とは下の写真の左側の置き方です。
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ちなみに写真の40ミリ×90ミリ断面の横置き材料(右側)の「たわみ難さ」に比べて、それを立てた縦置き材料(左側)のたわみ難さは約5倍にもなります。

根太に限らず補強材は、力のかかる向きに材料を「縦置き」して使いましょう!!

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