京都 山科 みささぎの森 里山くらぶブログ

京都市山科区 琵琶湖疎水が流れる「みささぎの森」の里山を作る活動をするスタッフブログ

みささぎの森ビオトープ育成中

      2017/10/06

「ビオトープ」はもともとドイツ語。「生物が集まる場所」のことを言います。

生物が集まり難くなった場所に、人工的に近自然な場所を作ってあげるのがビオトープ作り。

みささぎの森では、森を活かしたビオトープを作り、育てています。
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池を作るとカエルやイモリ、ヤゴなど水生小動物や昆虫が集まり、池の渕から水辺の植物、その向う側に野の植物が生えてきます。なので多様な生物が集まり易いので、池を囲むようなビオトープが日本では定番のビオトープになっているようです。

ビオトープは地元にもともと生えている植物を少し移植し、あとは勝手にさまざまな草や木が生えるのを待ちます。手入れをしないと草ぼうぼうになり、池も埋まるので、生え過ぎたら草刈や池さらいをします。池の中にも枯葉や枝が沈んでいるままにしておきます。なので眺めてもあまり美しくないかもしれないけど、これで生物達がしだいに寄って来易くなります。草ぼうぼうにならない程度にときどき手入れする。ビオトープはそうやって育てます。

みささぎの森は朽木もたくさんあるので、それも集めています。朽木は虫寄せの格好の材料。やがてこんなふうに朽木に住む虫もやって来ます。
これは朽木では定番のキマワリという甲虫。
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森にはふつうに見かける虫ですが、ほとんど人に注目されない「目立たない虫」
目立たないのがこの虫の生きる秘訣なのかも。

キマワリとは反対に目立つのがタマムシ。
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タマムシも幼虫時代は枯れ木の中で暮らしている仲間ですが、成虫はまさに「玉虫色」に輝いています。この色で鳥に食べられないようにしているらしいです。
タマムシは危険を感じると脚を引っ込めてジッとするから手で捕まえることもできてしまいます。ジッとするのは「死んだふり」みたいですが、ちょっと派手で目立ち過ぎ!

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