京都 山科 みささぎの森 里山くらぶブログ

京都市山科区 琵琶湖疎水が流れる「みささぎの森」の里山を作る活動をするスタッフブログ

里山の池は、冬の間に掃除するのが良いワケ

   

池にはヘドロが溜まります。

ヘドロは主に木の葉が池の中で腐敗し、泥状になったもので、独特の臭気がするから「非常に汚いもの」と思われています。でもまあ、実際も汚いです。

ただ「汚い」ということは、その中に細菌や微生物が豊富に生きている、生きものの住処!ということでもあって、生きものの栄養になるものを多く含んだ泥です。だからヘドロは肥料にもなるけど、池の中に堆積し過ぎると池がだんだん埋まってしまうし、ヘドロに合わない生きものがいなくなり、ヘドロ好みの生きものだけの偏った楽園になってしまうので、年に一度、冬にヘドロを掻い出す「お掃除」をします。

これがそのときの様子↓

冬は寒いから、池の生きものが掻き出した泥と一緒に池の外に出てしまっても、長く生きていられる可能性が高くなるから、その後自力で池の中に戻って来ることが多い。だから冬にやるのがいいです。

昔は「かいぼり」といって、池の水を全部抜いて、池で大きく育った魚は捕まえて食べ、稚魚は干しあがった池に水を張って放流して池を生活に活用するのが多くあったらしいです。そうすることで池に住む生きものも多様になったとか。

 - みささぎの森の生物, 生物のすみか保全