京都 山科 みささぎの森 里山くらぶブログ

京都市山科区 琵琶湖疎水が流れる「みささぎの森」の里山を作る活動をするスタッフブログ

あ!とビックリ、カエルにムカデついてた事件

   

5月27日午後2時頃、
みささぎの森に遊びに来ていた小学生の男の子が、
池のすぐ横で体長5センチほどのカエルを捕まえて、立ち上がったすぐあと、
「あ!!」と叫んでカエルを池の中に放り出した・・・という事件がありました。

すぐさま小学生に事情を聴いてみたところ、
「カエルにムカデがついていて、一緒に持ってしまった・・・」と答えていました。

男の子の話によると、ムカデは「トビズムカデ」という日本最大のオオムカデで、
幸いにも噛まれなかったものの、腕にムカデの脚が触ったとのことでした。

ムカデの脚にも毒の分泌があることを聞いて知っていた私は「大丈夫か?」と男の子の腕を見たところ、
「だいじょうぶや、こんなの」と言うのでひとまず安心し、池の中に放り出されたカエルとムカデを探しました。
カエルはもうどこかに消えていましたが、
ムカデは池の底を這っていました。

あのムカデ、溺れるのではないか?と私の心配をよそに、
やがてムカデは水面に頭の部分だけ出して、ヘビのような泳ぎ方で池の縁の方へヒョロヒョロと近づいてきました。
「ムカデって泳げるんだ!」
と感心していると、縁までもう一歩のところで動かなくなったので、私はムカデを棒で救助しました。
体長10センチ以上ある、みごと!なトビズムカデです。

トビズムカデは頭の部分だけが明るいレンガ色で体の表は深緑色、ひっくり返してお腹の部分は薄茶色しています。
これに刺されると痛いです。
私は昔寝ていたら脚の指がズキーン!と激痛したので、たぶんアレはこの種のムカデの仕業だったと確信しています。

しかしキモチ悪いムカデもよくよく眺めていると見慣れてくるもので、
救助したムカデが気を取り直したようにノロノロと石の隙間に入っていく様子を見て、
元気で暮らせよ!
と心の中でエールを送っていました。

今日はムカデのお話なので、キモチ悪い人いるとイケナイので生々しい写真は無しです。
おしまい。

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