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コールタール塗装は、安くて木材の防腐性バツグン!

      2020/08/24

かつて昭和の半ばごろは、木の電柱というものがありました。
太い丸太に、真っ黒にコールタール塗装が施してあり、木なのに特に腐れもせず長持ち。

最近は木の電柱はまず見られなくなりましたが、コールタール塗料はホームセンターで現役商品です。
今回はベンチの裏側に防腐性バツグンのコールタール塗装をしてみました。
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裏側はコールタールでも、ベンチの表面は浸透性のある水溶性木部保護塗料にしました。
理由は、コールタール塗料は乾くのにすごく長い時間がかかるため「座れないベンチ」になってしまうから、座る部分だけ速乾性の塗料にしました。
コールタールは半永久的に「乾かない」と言ってもいいぐらい、いつまで経ってもネバネバが残ります。
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しかし触ることがないベンチの裏側なら乾かなくても大丈夫!
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このベンチは10年前に作ったウッドデッキの床下梁材を一部再利用して作りました。
10年間使った床板はこんな具合に腐食がひどいです。
いかに浸透性のある木材保護剤でも毎年塗りなおしていても裏側は塗れないから腐ってしまいます。
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ところが、その床材を10年間支えていた梁材の切り口はこの通りまったく腐っていません。
材木は腐り易いホワイトウッドを使いましたが、コールタール塗装をしっかりやって組んだので、まったく健全!10年間腐れることなく、再利用してベンチ材料の一部に使うことができました。
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10年間使った古いウッドデッキを解体中に分かったことがもうひとつ。

コールタール塗装をした木材には虫が寄り付きません。
その他の木材部分には、蟻が巣を作っていましたが、コールタール塗装部分には虫がまったく居ませんでした。

白アリは幸いどこにも居ませんでしたが、
もしかしたらコールタール塗装は白アリ防止にも効果があるかもしれません。

ただ、臭いがきついのでご近所さんに迷惑にならないよう、気温の高い日に塗装しないなどの気配りは必要だと思います。

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