マツタケ育成の勉強会
2017/10/06
京都山科周辺にはかつて松林が広くあり「山科松茸」がたくさん採れた時代があったそうですが、今はほとんど見つかりません。
山科松茸を復活させるために、国内某所のマツタケの出る山へ「みささぎの森保全活動メンバー」で勉強に行きました。「みささぎの森」にはまだマツタケは生えません。
今年のマツタケは例年より出るのが早く、既に大部分が出てしまった、というマツタケ山オーナーの話です。
赤松の木の根元に落ち葉が土になりかけた「腐葉土」が薄く積もったあたり。
松の木から放射状に広がって生え、腐葉土がモッコリ持ち上がった場所を手で探ると運が良ければ見つかります。この日はいくつもの「モッコリ」を見つけましたが、運悪くどのモッコリもハズレでした。
この写真は実際にマツタケが生えている場所です。
先週に生えているのを山のオーナーが発見し、この日の勉強会のためにわざわざ残しておいてくれたものです。
ただ、数日間も山に生えっ放しにしておいたので、傘が開いてしまったのはもちろんのこと、虫に食われてしまっていました。
図鑑で調べると、ゴミムシダマシの一種と思われ、多分どこの森にもいる「キマワリ」という甲虫だと思います。
しかし虫に半分食べられても、残ったマツタケは実にいい香り。
永谷園の「松茸のお吸い物」そっくりな香りがしました。
マツタケは夏から秋に向かって気温が下がり、それに伴って土の温度がある温度以下になると土中の菌からキノコを生やすそうです。ただこのところの気候の変化で、一旦下がった温度がまた上がってしまうと、もうキノコが出ないままマツタケ菌は無くなってしまうらしい。
それにマツタケを育てる赤松林は、太くなるとマツクイムシで枯れてしまい、松の林が雑木林に変わってしまい易いので、標高の低いところでは現代では育ちにくいということらしいです。
なので京都山科の「みささぎの森」あたりでは、雑木を刈って、残った松を枯れないようにして保護したら、将来またマツタケが出る?かもしれないです。
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