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チェーンソーで、角材を丸太から作る方法

   

裏山の放置された杉を建築材料にできないだろうか?

今日は、切倒した杉や檜を、一人でチェーンソーを使って角材に製材した人の話。
製材した材木は、自宅の補修用に使用するためで、工事を担当する工務店にも自作の角材を使うよう契約してあるとのことでした。

この写真が、切倒した杉の木をチェーンソーで角材に仕立てた現場。
ご覧のように杉林の中の、まさに伐採現場で製材もしています。
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製材した角材は、こんなにも真っ直ぐです!
チェーンソーではふつうこのように長い直線を真っ直ぐに切断することは無理です。
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ふつうは無理な長い直線をチェーンソーで真っ直ぐに切断するためには「治具」と呼ばれるガイドや固定具などの特別な道具が必要です。ただ、このような角材をチェーンソーで自作するための治具は市販されていません。
そのため治具を自作しました。

下の写真は治具のうち、ガイド部分です。水色に塗られた角棒を切り出した丸太に木ネジで固定し、いわばチェーンソーの刃を真っ直ぐに切り進めるための「定規」の役目をさせるものです。
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そしてこの写真は、チェーンソーを定規に沿ってスムーズに動かすための「取り付け具」です。現場で工夫しながら即興で自作した木製の取り付け具です。
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これをガイドにまたがるように載せ、下の動画のようにスルスルと動かし、この取り付け具に固定したチェーンソーで丸太を縦方向に切断していく仕組みです。

この日はチェーンソーが現場に無かったので、実際に製材するシーンは撮影できませんでしたが、下の写真がかつて丸太から角材を製材したときのショットです。
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だいたい4メートルの丸太のひとつの面を切断するのに「縦引き用チェーン」を使っても40分程度かかるそう。
しかし縦引き用チェーンはなかなか手に入らず、やむなく一般の「横引き用チェーン」を使うしかない場合が多いらしいですが、この場合は二倍ぐらいの時間はかかるそうです。

下の写真は「横引き用チェーン」
縦引き用は刃の切れ角が異なるということです。
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慣れないと上手く平な面が出しにくく、このようにチェーンソーの切り跡がはっきり残ってしまいますが、上達したらまるで製材所で加工したような柱材ができます。
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