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柱を四本、ぴったり直角に立てる技 ピタゴラス

      2014/07/21

机の上に正確な長方形の角に柱を4本立てるには、三角定規の直角の部分を使って柱の位置を決めれば簡単にできますが、外の庭に玄関の柱を4本立てる場合、そんなでっかい三角定規はありません。大きな差し金でも長さは約60センチ。ところが玄関の柱は一辺が2メートルぐらいになるから「どうやってぴったりの直角を出すのか?」が日曜大工現場でにわかDIYヤーが困る場面です。

そういうときには中学校で習った「ピタゴラスの定理」を使い、その中で一辺が3:4:5の三角形の一つの角は必ず直角になる!というのを使えば、屋外の現場でぴったりの直角を出すことができます。
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ちなみに(3の二乗)+(4の二乗)=(5の二乗)なので、その三角形の一角は直角になるというピタゴラスの定理の応用です。

具体的にはこうします。
下の写真の柱Aと柱Bに正確に直角な位置に柱Cを立てたい場合、
まず柱AとBとの間の長さを測りそれを3分の1にします。例えば測った長さが1.8メートルなら60センチです。
次に60センチの4倍の2.4メートルと、5倍の3メートルの長さのものを、角材やスチールのメジャーを伸ばしたもので作り、それぞれの片側を柱AとBに合わせ(ビニールテープなどで固定し)2.4メートルの端と3メートルの長さの先を合わせます。
こうしてできた三角形の赤矢印の部分はかならず直角になりますから、2.4メートルを作った辺のどこか真下に柱Cを立てればABに直角な位置に柱Cを据えることができます。
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4本目の柱Dも同様にして位置を決めることができます。
この方法を使わなくてもレーザーレベラーで簡単に直角を出すことができますが、ピタゴラスの方法ならお金がかかりません。

位置が決まったら、それがあとから分かるように紐や針金を張って正確に位置を固定して、そこへ束石を置きましょう。
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これで正確に直角が出た4本の柱を容易に立てられます。
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