外構に古さを醸し出す、エージング加工した垣根
2020/08/24
真新しいピカピカなエクステリアもいいけど、使い古した雰囲気を加工で表現する「エージング」はシックなムードで「ほっこり」します。
以下は、たまたま手製のフェンスが本当に朽ちてしまったので、こんどは古さをエージング加工した、新しいフェンスに作り直したところ。要領を簡単にお見せします。
これは自作してから7年ぐらい経った木製フェンス。木製のエクステリアは5年も経過するとだいぶ朽ちてまいります。
その古さには、田舎のような、ほっこり感もあるので、その良さだけクローズアップして新造しました。
垣根の高さは、おもいきってバラバラに。びっくりドンキーのお店の中のようにして、修繕しながら使い続けた雰囲気を出しました。板の幅も二種類をテキトーに組み合わせています。ただ、行き当たりバッタリで切断したらまとまりが無くなるので、あらかじめ決めた長さで、しかもバラバラ感が出るように、計画的に切ります。
板に塗るペイントがエージング加工のもっとも重要なところ。写真のように「かすれ」にわざとします。板は水溶性防腐剤で下塗りして乾かしましょう。その後、水溶性アクリル塗料で上塗りしていきます。
このとき塗料は濃いまま刷毛に少しつけてこするように塗ります。
濃いまま塗ると、塗りムラが出やすいので、それをそのまま利用すると簡単に風雨でペンキが剥げた、いかにも年代ものの風合いが出ます。
今回は垣根でエージング加工しましたが、屋内の壁板や床にも応用が利きます。どの場合も板はかんな掛けせず、表面が荒いままの方が仕上がり感がいいです。手触りが気になるのであれば、ハンドグラインダーにケバ取りディスクを付けて軽くサンダーがけし、板表面の凸凹は残す方がいいと思います。