「捨てたはずの石なのに」再利用でよみがえる石畳の小道

2014/01/30 2014/07/21

職人さんがかつて綺麗に敷いた玄関前の石畳も年月が経つとデコボコになって、やがてそこに敷き詰められた石は捨てられてしまうのか、ときどきサイコロみたいな石が山積みで捨てられているのを見ることがあります。そういう“投棄された石材”を見つけました。今回はその捨てられた石を再利用して庭に小道をつくるリフォームのはなしです。

やり方は実に簡単！道になるところを決めて、「捨ててあった石」を並べて砂利を撒くだけ。

「簡単」と言っておきながら、作業する前に“計算すること”がひとつあります。
それはどれだけの石の量が必要か？です。
長さ１メートルぐらいの「試作品」の道を実際に作ってみて石の数を数えて、この並べ方で全部の道を敷いたら石はいったいいくら必要？を計算し、足りなかったら道幅を狭めるか石の並べ方を変えるかして存在する石の量で賄えるように調整したらいいと思います。

あとはセッセと石を並べていく作業だけです。
こんなふうに道をつくる地面を平らにならして道幅を決めます。

あとは淡々とひたすら石を並べていきます。

石が同じ大きさの粒ぞろいの石ならば、見栄えがいいように規則正しく並べるといいでしょう。

石を敷き詰めたら、細かい砂利を撒いて石と石の間に詰めるようにします。

これで完成ですが、できたての石畳はまだ地面に馴染んでいないから、上を歩くと石が動いて不安定です。やがて雨が降って地固まると、まさに堂々とした石畳になります。ただ、地固まると撒いた砂利が沈んで石が浮き出し、つまづき易くなるから、地固まった頃にもう一回細かい砂利を詰め込んでやった方がいいかもしれません。