京都 山科でセルフビルド 何でも作ろうくらぶ

余った材料や古材を使ったプチ リノベーション、手作りガーデニング、DIYノウハウなどをご紹介

「粋な素人っぽさ」を出すテクニック

      2017/04/08

職人の手による建築物や家具などの作品は、どこを見ても「ぴっちり」仕上がっていて、とても高品質な感じがします。それに対して素人作品の良さは「味わい」などと言われる職人はふつう着目しないところに拘る、大胆な仕上げや構成の作品にあるのではないでしょうか。

しかしながら、いざ自分で作品を自作すると、その出来栄えにガッカリさせられることもしばしば。特に自宅や家具など「自分もほかの人にもよく目につく、失敗したくない作品」で意図せず失敗し、完成後すぐにでも取り壊したくなる気分に襲われることがあります。

そうならないように、下に書いたテクニックが役立つかもしれません。
1.職人作品の中の一カ所だけDIYする
玄人顔負けのDIY’erでなければ作品全体をDIYするより、職人が作った「ぴっちり仕上がったもの」の一部を素人っぽく手作りすると、粋な作品になり易い。
例えば既存の家具製品の一部の構造や飾り付けをDIYするとか、ドアの取っ手だけ森で伐採した自然木で自作するとか。
こうすることでぴっちり正確に作られた大枠とDIYの部分とのコントラストが生きて、見栄えある作品にすることもできます。

2.モザイクする
下の写真は、カウンター下の壁を木の端材をさまざまに貼り、モザイク仕上げしたところです。集めた木片の材質や色は多彩、しかしサイズはあまり多彩にせず、かと言って市販タイルのように全部同じにしない「少しの雑多」を許容したところが素人っぽさになっています。

長さや壁からの出っ張りは少し雑多にして、その代わりに木片の幅はある程度揃えてみました。

3.素材の風合いや、汚れも活かす
いわば納屋の中にある棚のような、見せる棚です。
棚材はふつうは壁の中などに隠れて使われる仕上げていない杉板をそのまま使いました。

長さもあえて揃えない方が納屋の中のムードを彷彿とさせます。

ここでも、背面の壁や棚板を支える金具は市販品を使い、統制されたデザインにしました。
この市販品と、雑多を許容する手作り感の組み合わせで、DIYが生きています。

 - セルフビルドに便利な「技」