タマムシの離陸は、まるで垂直離着陸機のようでした
2017/10/06
京都 山科を流れる琵琶湖疎水近くには、夏になるとタマムシの飛行が見られます。
この日は運よく二匹のタマムシを捕獲して観察したので、最後に元の森に逃がしてあげました。
その際、虫かごから飛び立つタマムシを撮影した動画がこちら。
意外にも大きな羽音をたてます。
タマムシの飛び方は、前翅(まえばね)を伸ばして飛行機の翼のように使い、これで浮かび上がる「揚力」を得ています。ブーンと羽音をたてるのは前翅の下に隠れている後翅。これがプロペラとなって、虫の体を前に押し出します。が、タマムシはヘリコプターのように空中でほぼ止まったまま浮くことができます。これをホバーリングと言いますが、観察しているとあまり上手ではなくて、フラフラと左右前後に揺れながらホバーリングしています。
下の写真は飛行直前のタマムシのスナップ写真。
前翅をピンと張り、頭を上げて、まるで垂直離着陸機のように飛び上がって、森に消えて行きました。
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